40代に入った頃から、頭頂部の髪が薄くなってきたのが悩みでした。若い頃はヘアカラーで髪色を変えて楽しんでいたのですが、薄毛を意識し始めてからは、「カラーなんてしたら、もっとはげるんじゃないか…」と怖くなり、ずっと黒髪のままで過ごしていました。でも、黒髪だと、かえって頭頂部の地肌の白さが目立つような気もして、鏡を見るたびにため息。白髪も増えてきたし、どうしたものかと悩んでいたんです。そんな時、行きつけの美容師さんに思い切って相談してみました。「薄毛が気になってカラーできないんです」と。すると、美容師さんは「大丈夫ですよ!やり方次第で、頭皮への負担を減らしながらカラーできますし、むしろカラーで薄毛を目立たなく見せることもできますよ」と言ってくれたのです。目から鱗でした。美容師さんが提案してくれたのは、まず頭皮に薬剤が直接つかないように保護オイルを塗り、根元ギリギリから染める「ゼロテク」という方法。そして、色は真っ黒ではなく、少し明るめのアッシュブラウン系にすること。さらに、トップに細かくハイライトを入れて、立体感を出すというものでした。「明るめの色とハイライトで、地肌とのコントラストが和らいで見えますし、根元の白髪が伸びてきても目立ちにくいですよ」という説明に納得し、お任せすることにしました。施術中、頭皮がピリピリするような刺激はほとんど感じませんでした。仕上がりを見てみると、確かに!真っ黒だった時よりも、頭頂部の地肌の透け感が気にならない!ハイライトの効果で髪全体に動きが出たように見え、ふんわりとした印象になりました。白髪も自然にカバーされていて、若々しくなった気がします。それ以来、数ヶ月に一度、同じ美容師さんにお願いして、頭皮に優しい方法でカラーリングを続けています。自宅でのケアも、美容師さんに教わったカラーヘア用のシャンプーとトリートメントを使い、頭皮の保湿も心がけています。もちろん、薄毛が完全に治ったわけではありません。でも、ヘアカラーを諦めずに済んだこと、そして髪型で悩みをカバーできると知ったことで、以前よりもずっと前向きな気持ちになれました。薄毛だからとおしゃれを諦める必要はないんだ、と実感しています。もし同じように悩んでいる方がいたら、まずは信頼できる美容師さんに相談してみることをお勧めします。