おでこが広いと感じている男性にとって、その広がりが単なる元々の特徴なのか、それとも薄毛、いわゆる「はげ」が進行しているサインなのかを見極めることは、大きな関心事でしょう。ここでは、自分の生え際の状態をチェックし、進行性の薄毛の可能性を探るためのポイントをいくつかご紹介します。まず、最も重要なのは「過去との比較」です。スマートフォンの写真フォルダを遡ったり、昔のアルバムを見返したりして、数年前、あるいはもっと前の自分の生え際の状態と現在の状態を比べてみてください。明らかに生え際のラインが後退している、特に額の両サイド(こめかみ部分)が深くなっている(M字になっている)と感じる場合は、男性型脱毛症(AGA)などが進行している可能性があります。次に、「生え際の毛の質」を確認しましょう。指で生え際の髪を触ってみてください。他の部分の髪(例えば側頭部や後頭部)と比べて、明らかに細く、柔らかく、頼りない感じがしませんか?AGAが進行すると、毛髪が十分に成長できなくなり、細く短い「軟毛」に変わっていきます。生え際にこのような軟毛が多く見られる場合は、注意が必要です。また、「抜け毛の状態」もチェックポイントです。シャンプー時や枕元に落ちている抜け毛の中に、細く短い毛が増えていないか確認しましょう。太くしっかりした毛だけでなく、弱々しい毛が目立つようであれば、ヘアサイクルが乱れているサインかもしれません。さらに、「指を使った簡単なチェック方法」もあります。眉毛の上に指を4本揃えて横に当ててみてください。一番上の小指よりも上に生え際がある場合、一般的に「おでこが広い」と言われることがありますが、これだけでは薄毛とは判断できません。重要なのは、以前はこの指の本数よりも生え際が下にあったのに、徐々に上がってきた、という変化があるかどうかです。これらのセルフチェックは、あくまで目安です。いくつかの項目に当てはまるからといって、必ずしも深刻な薄毛が進行しているとは限りません。しかし、複数のサインが見られたり、変化が明らかだったりする場合は、一度専門医(皮膚科やAGA専門クリニック)に相談することをお勧めします。プロの目で診てもらうことで、正確な状態を把握し、適切なアドバイスや必要な対策を知ることができます。
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