若い頃から髪には自信があった私ですが、40代を過ぎたあたりから、どうも髪全体のボリュームが減ってきたような気がしていました。特にシャンプー時の抜け毛が増え、ドライヤーで乾かすと頭頂部の地肌が透けて見えるように。これはまずい、何とかしなければ、と「自分で治す」ことを決意しました。まず始めたのは、徹底的な情報収集です。インターネットで「薄毛 改善」「自分で 治す」といったキーワードで検索し、様々な情報を読み漁りました。食生活が重要だと知り、亜鉛やタンパク質を意識した食事に変え、大好きだったスナック菓子も控えめに。睡眠不足も良くないと聞き、夜更かしをやめて早寝早起きを心がけました。シャンプーも、評判の良さそうな育毛シャンプーに変え、頭皮マッサージも毎日欠かさず行いました。市販の育毛剤も試してみました。数ヶ月間、真剣に取り組みました。その結果、どうだったか。正直に言うと、「劇的に髪が生えて元通りになった」ということはありませんでした。しかし、全く効果がなかったわけではありません。まず、抜け毛の量は以前より少し減ったように感じました。そして、髪に少しハリやコシが出てきたような気もします。頭皮の状態も、以前より健康的になった実感がありました。生活習慣を改善したことで、体調自体も良くなったように思います。ただ、やはり頭頂部の薄毛が完全に解消されることはありませんでした。そこで、私は自分の限界を悟り、専門のクリニックを受診することにしました。診断は、やはりAGA(男性型脱毛症)でした。医師からは、私の行ったセルフケアは頭皮環境を整える上で非常に良いことだが、AGAの進行を止めるには医学的な治療が必要だと説明を受けました。そして、内服薬による治療を開始することになったのです。この経験から私が学んだのは、「自分でできることには限界がある」ということ、そして「セルフケアは決して無駄ではない」ということです。AGAのような疾患が原因の場合、セルフケアだけで「治す」のは難しい。しかし、生活習慣の改善や正しいヘアケアは、頭皮環境を整え、髪の健康をサポートし、治療の効果を高める上でも非常に重要です。もし、セルフケアで改善が見られない場合は、私のように専門家の力を借りることも考えるべきでしょう。でも、その前に自分でできる限りの努力をしたことは、決して無駄ではなかったと思っています。
- 抜け毛悩みは一つじゃない脱毛タイプ
- 毎日のシャンプー頭皮ケアの要