髪のボリュームに関する悩みは、年代によって少しずつ変化していくものです。２０代、３０代では主に髪質やダメージによるぺたんこ髪が悩みである一方、４０代、５０代以降になると、加齢による髪のうねりや細毛化、ホルモンバランスの変化なども影響し、より複合的な悩みとなって現れることがあります。それぞれの年代の悩みに合わせたボリュームアップシャンプー選びのポイントを見ていきましょう。まず「２０代・３０代」です。この年代では、カラーやパーマによるダメージ、あるいは元々の髪質（軟毛、細毛）によるボリューム不足が主な悩みとなることが多いです。ダメージケア成分（加水分解ケラチンなど）や保湿成分が配合され、髪にハリ・コシを与えてくれるタイプのシャンプーがおすすめです。ノンシリコン処方で軽い仕上がりのものを選ぶと、ぺたんとしやすい髪もふんわりとさせやすくなります。また、スタイリング剤の使用が多い方は、頭皮の汚れをきちんと落とせる洗浄力も必要です。次に「４０代」です。この年代になると、加齢による髪質の変化を感じ始める方が増えてきます。髪が細くなったり、うねりが出やすくなったりして、まとまりが悪く、ボリュームもダウンしがちです。保湿効果が高く、髪内部の水分バランスを整えてくれる成分（セラミド、ヒアルロン酸など）や、エイジングケア成分（抗酸化作用のある植物エキスなど）が配合されたシャンプーを選ぶと良いでしょう。頭皮の乾燥も進みやすいため、マイルドな洗浄力で潤いを守りながら洗えるタイプが適しています。「５０代以降」では、女性ホルモンの減少に伴い、髪のハリ・コシがさらに失われ、全体的に薄くなったように感じる方も少なくありません。髪だけでなく、頭皮のエイジングケアもより重要になります。血行促進成分（センブリエキスなど）や、女性ホルモン様作用を持つとされる成分（大豆イソフラボンなど）が配合されたシャンプーも選択肢に入ってきます。また、髪が乾燥しやすくなるため、保湿力は必須です。洗い上がりがしっとりとし、髪にツヤを与えてくれるような、エイジングケアに特化したボリュームアップシャンプーを選ぶのがおすすめです。どの年代であっても、自分の髪と頭皮の状態をよく観察し、その時々の悩みに合わせてシャンプーを見直していくことが大切です。年齢に合った適切なケアで、いつまでもふんわりと美しい髪を目指しましょう。