40歳を過ぎた頃からでしょうか。もともと髪は細い方でしたが、全体的にボリュームがなくなり、ぺたんとしてしまう。特に頭頂部が気になる…。これが加齢というものなのか、それとも何か他に原因があるのか。まずは自分でできることを、と思い、育毛効果を謳ったシャンプーやトニックを試してみました。高級なものも使ってみましたが、残念ながら目に見える効果は感じられません。次に疑ったのは生活習慣です。仕事が忙しく、睡眠不足がち、食事も外食やコンビニで済ませることが多かったので、これが原因かも、と考えました。できるだけ自炊を心がけ、野菜を多く摂るようにし、夜更かしもやめてみました。少し体調は良くなった気がしますが、髪への劇的な変化はありません。ストレスも原因かもしれないと思い、ヨガを始めてみたり、アロマを焚いてみたり。気分転換にはなりましたが、薄毛の悩みが解消されるわけではありません。何をやっても変わらないのか…と諦めかけた時、ふと「もしかしたら、原因は一つじゃないのかも?」と思い至りました。加齢による変化もあるだろうし、ホルモンバランスも影響しているかもしれない。ストレスだってゼロではない。複数の要因が絡み合っているのかもしれない。自己流のケアでは限界があるのかもしれない、と。そこで、意を決して、女性の薄毛治療を専門にしているクリニックのカウンセリングを受けてみることにしました。少し緊張しましたが、医師は私の話をじっくりと聞いてくださり、マイクロスコープで頭皮の状態も詳しく診てくれました。診断の結果、やはり加齢による変化と、ホルモンバランスの影響(FAGAの傾向)が見られるとのこと。そして、私の場合は、やや頭皮が乾燥気味であることも指摘されました。原因が一つではないことが分かり、少し納得がいきました。治療としては、まず頭皮の保湿ケアをしっかり行うこと、そしてホルモンバランスを整えるサポートとしてサプリメントを試してみること、さらに効果を高めるためにミノキシジルの外用薬を少量から始めてみましょう、という提案を受けました。すぐに全てが解決するわけではないけれど、原因が分かり、具体的な対策が見えたことで、霧が晴れたような気持ちになりました。一人で悩み続けるよりも、専門家の力を借りて原因を探ることが、解決への一番の近道なのだと実感しました。