思えば、若い頃は髪の悩みなんてほとんどありませんでした。しかし、３０代に入り、仕事のストレスや不規則な生活が続いたせいか、ふと気づくと頭皮にかゆみを感じるようになり、フケも目立つようになってきたのです。市販のフケ用シャンプーを使ってみても、一時的に良くなるだけで、根本的な解決には至りません。それどころか、なんだか髪全体のボリュームも減ってきたような気がして、鏡を見るのが少し憂鬱になっていました。「このままではいけない！」と思い立ち、まずは自分の頭皮環境と向き合うことから始めました。インターネットで情報を集め、自分の症状が「脂漏性皮膚炎」に近いのではないかと推測。皮脂の過剰分泌と常在菌のバランスの乱れが原因らしい。そこで、まずシャンプーを見直しました。今まで使っていた洗浄力の強いものではなく、抗菌成分が配合された薬用の、かつ頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーを選びました。そして洗い方も徹底的に見直し。爪を立てずに指の腹で優しく洗い、すすぎはこれでもかというくらい念入りに行うようにしました。次に、食生活の改善です。大好きだった揚げ物やスナック菓子、甘いものを控えめにし、野菜や魚、大豆製品中心の和食を心がけるようにしました。外食が多い時は、できるだけ定食を選び、バランスを意識しました。そして、一番効果を感じたかもしれないのが「睡眠」です。それまでは夜更かしが当たり前でしたが、できるだけ日付が変わる前には寝るようにし、最低でも６時間は睡眠時間を確保するように努めました。最初はなかなか寝付けませんでしたが、寝る前のスマホをやめ、軽いストレッチをするなど工夫するうちに、徐々に寝つきも良くなっていきました。これらの生活改善と正しいシャンプーを続けて１ヶ月ほど経った頃、まず頭皮のかゆみがほとんどなくなったことに気づきました。フケも明らかに減っています。そして３ヶ月後、美容師さんから「あれ、頭皮の状態、すごく良くなりましたね！赤みも引いてるし、髪も根元がしっかりしてきた感じがしますよ」と言われたのです！自分でも、髪にハリが出てきて、以前のようなぺたんとした感じがなくなってきたのを実感していました。頭皮環境を整えるというのは、地道な努力の積み重ねなのだと痛感しました。