実の父が、ずっと高性能の増毛方法を行っていたと知ったのは、成人式の後でした。
言われて見れば、我が家の父方母方、揃って見事に毛がない家計ですのに、父だけ違和感なくフサフワなのは、おかしいと思うべきだったのですが、本当にまったく気がついていませんでした。
あまりに衝撃過ぎて、父には直接聞けなかったのですが、その増毛方法は毎回の先発も自力ではできないので、毎週通ってメンテナンスを受けなくてはいけないし、やめない限りは一生お金を払うシステムだとの事でした。
(参考までに、初回で車を1台買えるほど、その後のメンテナンスでも、毎回何万円台が消えていくとの事です)
たださすがそこまでのお金を使わせるだけあって、実の娘もまったく気がつけませんでしたし、真実を知ったときは「そこまで隠しとおしたのはすごい」と思いました。
薄毛やハゲに偏見はないのですが、安物のカツラで似合っていなかったり、無理やり変な髪型でごまかすよりは、自分への投資として高価なもので周囲を一生騙す勢いを持ちながら、いつかカミングアウトをすれば、かえって感心する人も出るかもしれません。